男子校男子、会話は一日一往復|思春期の中学生男子は家で何を話す?
男子校に通う中学生男子は、家ではあまりしゃべらないらしい。
これは私の観察だけではなく、男子校の保護者会でもよく話題になることだ。
保護者会のクラス懇親会では、小グループごとに15分ほど情報交換の時間がある。
母たちはそこで、子どもの学校生活の様子を持ち寄る。
……はずなのだが。
その時間、たまに一瞬、
しーんとする瞬間がある。
なぜなら、誰も情報を持っていないからである。
誰も何も話せない。
理由はシンプルだ。
男子校に通う中学生男子が、家で学校の話をあまりしないからである。
懇親会ではよく聞く言葉がある。
「うちの子、何も話してくれないんです」
体感では、8割くらいの母がそう言う。
男子校男子は家で学校の話をあまりしない
男子校男子は、どうやら家では学校の出来事をあまり話さない。
「今日どうだった?」
「別に」
これで会話は終わる。
「友達は?」
「普通」
「授業は?」
「普通」
だいたいこのくらいで終了する。
思春期の中学生男子は、家では必要以上に話さない。
男子校男子も例外ではないらしい。
たまに話してくれると母は食いつく
ところが、たまにポツリと話すことがある。
それは母にとって、突然の出来事である。
「今日さ、○○がさ」
え?今、学校の話をした?
母のアンテナが一気に立つ。
そして、つい聞いてしまう。
「それで?それでどうなったの?」
ここからである。
ここからが聞きたいのである。
しかし、この瞬間に異変が起きる。
さっきまで開いていた会話の窓が、
スーッと閉じる。
「別に」
そして沈黙。
男子校男子の会話は「一日一往復」
母たちはこの経験を何度もしている。
だから男子校の保護者会では、こんな結論が出る。
男子校男子の会話は、
一日一往復。
一往復終わると、その日の会話は終了である。
それ以上聞くと、シャッターが下りる。
ちなみに、うちの息子は少し例外である。
残りの2割、
比較的よくしゃべるタイプの男子校男子だ。
学校のこと、友達のこと、部活のこと。
わりと普通に話す。
するとどうなるか。
懇親会で、母たちの貴重な情報源になる。
「それってどういうことですか?」
「学校ではそんな感じなんですか?」
母たちは前のめりになる。
なぜなら、多くの母は家で学校の様子を聞けないからである。
男子校男子の世界は、母には見えない。
息子たちは学校のことをあまり語らないし、
男子校という環境も、母には経験できない場所だからだ。
男子校男子の母たちは、
だいたい家では学校のことを何も知らない。
だから懇親会で、誰も情報を持っていないとき。
一瞬だけ、しーんとする。
そして誰かが言う。
「うちも、何も話してくれないんです」
その瞬間、みんな少し安心する。
男子校男子の母たちは、たぶん今日も同じ質問をしている。
「今日どうだった?」
そして返ってくる答えは、
だいたい同じである。
「別に」
男子校男子の会話は、
どうやら今日も一日一往復らしい。



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